アンヌによる各収穫年の解説 |
| 暖かい春、その後暑くなり、快適な作業条件をもたらしてくれた。清潔な土壌で、耕作作業が順調に進んだ。4月下旬に少量の霜が降り、潜在的収穫量を多少減少させた。しかし最も心配したのは、移植したばかりの幼樹への水不足であった。 開花は6月8日ごろまで順調かつ早く進み、9月6日あたりの収穫日が予想された。早い収穫となる良い前兆だ。ほんの少し雨が降ったが、ぶどう畑の衛生状態に全く影響を及ばさなかった。 そのため、7月10日には病虫害対策を中断した。 日照りが続き、ますます心配させられる乾燥した気候のもと、ぶどうの実の熟成が促進された。8月15日には、収穫を8月25日に開始しなければならないということが明らかに思われた。収穫準備を速やかに済ませ、全て順調に進んだ。摘み取り作業は朝早くから昼の1時まで、4日間行われた。 ここで、ぶどう果汁量の見積もりを誤ったことに気付いた。予想していたよりも悪かった。各区画の収量は非常に不規則であった(ヴォーヌの 17hl/haからオート・コート・ブランの42 hl/haまで)。 細心の注意を払いながら、醸造作業が順調に行われた。 白ワインは肉付きが良く、リッチでクリームのような口当たり。しかし溌剌さに欠けるようだ。長期熟成には向かないかもしれないが、なんとまろやかなワインであろう。 赤ワインはタンニンが強く、良く色付き、豊満で、優れている。短い発酵過程により、優雅さが保たれている。そのアロマはスパイシーで黒果実のニュアンスが強く出ている。モカや焙煎のニュアンスを持つようになるワインもある。このヴィンテージの特色であろうか。 |
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